今年も9月9日浅草橋ヒューリックホールにて8周年イベント「情熱」を300人超満員にて開催することができました。ご参加いただいたみなさま、ご支援いただいたみなさまに心より御礼申し上げます。
基調講演 Webエンジニア 松田光秀氏
基調講演は若干29才にして世界が注目するWebエンジニア松田光秀氏にお願いしました。母子家庭・生活保護・30回以上の家出と決して恵まれているとはいえない環境から、プログラミングに出会ってわずか3年で国内トップクラスにのぼりつめ、いまや世界に挑戦する松田さん。
決して才能ではなく、退路を断たれたうえでコードを書き続ける狂気が、ギリギリのところで奇跡を起こし続けたその軌跡に、多くの参加者の方が「情熱を忘れていた」「もう一度狂ったように仕事に取り組んでみたい」とおっしゃっておられました。
会員プレゼン ジェットストローク 佐々木社長
続いて会員プレゼンです。日本商店会の会員企業のなかから、結果を出されている企業さまのプレゼンテーションです。
まずは、自動車板金・修理事業からペイントの塗料メーカーとして飛躍されている有限会社ジェットストローク佐々木社長。社長自身が高い技術をお持ちだった一方で、自ら「ヒトラーのようだった」とおっしゃるくらい、厳しくスタッフにも同じレベルを要求し、最後にはスタッフが全員辞めてしまうという経験をされたようです。
そこで佐々木社長は、「スタッフが活躍するステージをつくる」と決められ、そこからショッピングモールへの出店、イベント出展(オートサロンで日本一3回受賞)、そして板金事業だけではなく今度は日本に一つしからない特殊な「塗料メーカー」として事業を拡大されておられます。
事業採算としてもこれまでの多額の投資をしっかり回収するフェーズに入られているようです。
会員プレゼン 株式会社和光 勝川社長
続いては、クリーニングチェーンを展開されている和光グループ勝川社長。先代の死、大幅赤字、キャッシュゼロ、という状況から、「スタッフに笑顔で働いてもらえるため」に店舗リニューアル、チラシ、毎月のイベントとできるところから一つずつ積み重ねられたようです。
その一方で、不採算店舗の閉鎖、家賃交渉、支払いサイトの交渉と泥臭い仕事は自分が前面にたって推進されたそうです。
その姿が「ぼっちゃん社長」というスタッフの評価から、「ついていってみよう」と思われるようになり、昨年度は過去最高利益をだされるまでになられました。
会員プレゼン 名栗温泉大松閣 柏木社長
最後は名栗温泉大松閣の三代目となる柏木社長です。柏木社長も先代の大規模リニューアルの借入返済が苦しい中、震災の影響もあり経営が苦しくなりスタッフの大幅離職に。それでも残ってくれたスタッフと一緒に「お客様に喜んでもらえること」を一つずつ探して実践されました。
自然の川辺に椅子を置いて楽しめるようなお金をかけないでできることから、料理が映えるような器などお金をしっかりかけることもメリハリをつけておられました。
そして価値を高めていよいよ値上げ。高級料理のプランを開始されたところ目標数を上回る実績をあげられ、値上げしたにもかかわらず、お客様の満足度もさらに高まる結果となったそうです。
参加者の声
「まだまだ自分は本気になっていないなと実感しました。」
「情熱をありがとうございました!」
「壮絶なエピソードから若輩者の自身としてはたくさんのことを学ばせて頂きました。最後の方に社員さん達の写真を映された際に勝川社長が何気なく言っていた一言に全てが詰まっていたと感じました。「やっと、こんな写真がとれるようになりました」自身がいかに恵まれた環境ということに気づかされたので、あくなき情熱もって一歩進めていきます。」
「とても様々な方への感謝と仕事への情熱の思いを感じるプレゼンでした」
「自分がかわる。かわる覚悟、感謝など、商売がうまくいく原理原則を見れした。」
「わたしが勤めている会社の業界も市場はシュリンクする一方で、生き残りにしのぎを削っています。
そんな中でも右肩上がりの成長は出来る! 今日は勇気を頂きました。どうもありがとうございました。」
「内に秘める情熱、闘志を感じます。最後は熱いものを心に感じる最高のプレゼンでした」
2019年より3代目会頭として「小西正行」社長へ
最後に当会増田会頭より日本商店会についてご案内させていただきました。2010年の発足以来、震災などの被災地への支援額が1,500万円を超えたことなどをご報告させていただきました。
また2019年より会頭交代になり、3代目会頭として株式会社CONYJAPAN小西正行社長にお願いすることになりました。初代から2代目へ、そして来年から3代目となる日本商店会はさらに進化していきます。今後もぜひご一緒できるのを楽しみにしています。