2018年の新春講演会は、昨年会員企業様で出版された二人の社長にW出版記念講演をお願いしました。
美容室界の革命児 ブレイス鈴木社長
想像を超える店舗数
まず驚いたのは美容室の件数。
・コンビニ 55,000件
・歯医者さん 70,000件
・信号機 :210,000機
そして、美容室はなんと245,000件・・・・・。美容室の件数に対して美容師が足りてない。この状況で採用に成功しているのがブレイス鈴木社長です。
どん底に落ちた時に、人のためにがんばってみようと思った。
鈴木社長は持ち前の人望から、ある程度スタッフに恵まれたようです。ただその分人件費も多くなります。そしてついに、給料を払い終わった後の現金残高が10万円台に。さすがにまずい、といろんな経営者に相談されたそうです。その中の一言が「社会保険に加入できるようにがんばれ」という言葉。
もともと利益率が高くない業界で社会保険に入るのは大変。それでもその言葉で覚悟を決め、スタッフのためそして会社のため、同業他社の仲間のためにがんばってみようと決意されてから、3年。無事全員加入を達成されたそうです。
お前の夢はおれの夢
その後同業の経営者と組んで、NoLimitというオンラインサロンを立ち上げ、3人の経験とノウハウを同業他社に共有する活動を開始されます。そしてご本人も「お前の夢はおれの夢」というブログを立ち上げ、仕事への思い、スタッフへの思い、会社への思いを発信されています。
http://www.brace-suzuki.com/
そういう活動をしているなかで、スタッフの定着率も高くなり、顧客満足度も高くなっていっているそうです。いま鈴木社長は新規出店も精力的に展開されています。
理念経営 株式会社芦田 芦田社長
余命2ヶ月からの復活
次にお話いただいたのは、株式会社芦田の芦田社長。「社長が100日以上仕事できなかたったら、みなさんの会社はどうなりますか?」という質問で始まりました。続いて「わたしは160日間指示を出せませんでした。」
じつは芦田社長は、ある日「脳原発 悪性リンパ腫」という診断を受け、そのとき家族に説明があったのは「余命2ヶ月」という過酷なもの。
でもそこから「ガンと闘病」ではなくて「ポンと話し合い」という独特の方法で、なんと切除不可能と言われた腫瘍がすっかりなくなってしまったそうです。
社長がいなくても会社がまわっていた
芦田社長はご自分の病気よりも、会社の売上、資金繰り、みんなの給料、取引先の支払い、そんなことばかりが気になったそうです。そして160日後会社で受けた報告は驚くべきものでした。
「売上2%減、利益200%」
「おれがおらんほうが効率めちゃくちゃええやないか!」って笑っておられましたが、これは「理念経営」ができていたから、だとおっしゃっていました。理念の共有ができていたから、一致団結してくれた。理念経営は会社を強くする、との信念をみなさんに共有していただきました。
日本商店会が誇る経営者
こうやって会員企業の経営者たちが、それぞれの困難に、ときに相談しながら、しっかりと立ち向かって、しっかりと結果を出し続ける姿は、日本商店会の誇りです。全国140名の経営者の姿をたくさんの人に見て欲しい、そう思います。