昨年大好評をいただいたBS(バランスシート)勉強会。今年は3回連続コースとしてより深くBS(バランスシート)を学ぶ予定です。第1回を開催しました。講師は古田土会計事務所のコンサルタント竹内さまにお願いしました。
BS(バランスシート)の各項目をチェック
BS(バランスシート)の各項目について、しっかりと把握されていますか?いくつか代表的な項目のチェック内容を教えていただきました。
現金
この項目に記載されている金額と、手元の現金の金額がずれていたら横領の可能性も。。。最低でも年に1回は社長立会いで確認すること。意外と確認していない会社も多い。
売掛金
売掛金を放置していませんか?売上は回収して初めて現金になります。売掛金の回収はボーナス査定にしてもいいくらい。それくらい重要視すべき。
固定資産
いますぐ現金化しなくても、現金化するまでにどれくらいの時間が必要か、また現金化した場合の金額はどれくらいか
しっかり把握しておくべき。(現在価値の把握)
*(参考)固定資産評価額は時価のほぼ7割なので、それを参考に計算するのもお勧め。
投資有価証券
帳簿上は「取得価格」で計上されているので「時価」で評価しなおす。(現在価値の把握)
*本業と関係ないものは基本的に売却してBSを軽くすることをお勧め。本業と関係ないものは個人資産で。
敷金
お金を寝かせる要因なのでなるべく減らしたい。たとえば家賃を増やしてでも敷金は減らしたい。
家賃=費用計上できる(節税になる)
敷金=費用計上できない
保険積立金
簿外にどれだけ積み立てているか=解約したときに入金される金額を確認する。保険の見直しは随時必要。
(参考)
倒産防止共済は月額20万まで費用計上可能。解約時は100%返ってくるので節税効果が高い。もちろん解約してお金が返ってきたときは利益になるが、赤字になりそうなときにお金を戻すと赤字を解消できる。
まとめ
BS(バランスシート)の「左側」の各項目の金額が、実態と合っているかを把握することがまずスタート。
補足
出血を止める
2期連続赤字など格付けが「要注意先」になったらまず出血を止める。銀行借り入れのリスケも検討すべき。ただし税金には真摯に対応する。税金の差し押さえは、たとえそれが会社の存続に影響するとしても実行されてしまう。
赤字について
最終利益も大事だが、まずは「経常利益」を赤字にしないように気をつける。営業活動での赤字は要注意。
究極のBS(バランスシート)とは
現金・預金をたくさん持っていることが究極のBS(バランスシート)。ここがしっかりしていれば、倒れにくい。ただし企業は投資が必要。それが建物など。BS(バランスシート)の「資産合計」は「投資の合計」。つまり資産の合計が大きければ大きいほどたくさん稼がないといけない、という意味(投資が多いため)。
映像(会員限定)
*視聴にはパスワードが必要です(会員のみお知らせ)。お忘れの場合は事務局までお知らせください。
vol01
vol02
vol03
第2回は8月18日(金)18:30ー
第2回は8月18日(金)18:30ーを予定しています。会場等詳細がきまりましたらご連絡させていただきます。竹内さま本当にありがとうございました。