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びっくりドンキーベンチマーク:日本一のバラ園をもつ「えこりん村」へ

6月30日、7月1日と毎年好評いただいている北海道ベンチマークツアーを開催しました。今回ご訪問させていたいだのは、「びっくりドンキー」などを展開する株式会社アレフさま。「えこりん村 (http://www.ecorinvillage.com/)」という社会貢献活動の一環を見学させていただきました。

理念の実現にはお金も必要です。膨大なお金をつかってもなお実現したい理念。その裏には言葉では言い尽くせない、いろんな工夫が積み重ねられていました。今回は創業者の息子さんである庄司常務さまにご案内いただきました。株式会社アレフ様の取り組みから一部を共有させていただきます。

びっくりドンキーで使われている木のお皿はお金がなかったから?

父が創業したときに本当にお金がなくて木工をしていた父が自分でつくったお店が今のお店の外観の基本になっています。その一方で母の実家が漆器をやっていてそのノウハウと父の木工ノウハウが重なって今の「木のお皿」の原型ができました。まさに手作りです。

フィリピンで違法伐採

順調に事業が伸びてきて使うお皿も増えてきたときにあるニュースを目にしたんです。「フィリピンで違法伐採が問題になっている」というものです。ちょうど当時フィリピンの木材をつかっていたので「うちの木材は大丈夫?」と確認したら「もしかしたら大丈夫じゃないかも」という報告があがってきたんです。そこですぐにフィリピンの木材の取り扱いを止めました。

じゃあ代わりの木材はどうするか?思い切って日本の木材にしよう。しっかり管理把握できる木材にしよう。ということにしました。ただ決めたのはいいけれどやっぱり高い。そこで思いついたのが「刑務所作業」です。合法的にコストを削減できます。

相談に行ってみるとちょうど「作業が不足している」とのことで弊社作業用の専用工場までつくってもらうことができたんです。これでうまくいったと思っていた矢先。

リペアで収益改善

現場のお店に行ってみるとお皿の淵が欠けているようなお皿を使ってるのを目にしました。「どうして?」と聞くと「高いから。」だと。そうか、もっと安くしないといけないんだ。そこで考えたのが「リペア(修理)」です。ただこのリペア。木のお皿からハンバーグの油を全部抜かないといけないのでほんと大変なんです。それでもいろんな人に教えてもらいながらようやく実現できました。リペアが始まったことで収益率が一気に改善しました。

社会貢献へ

自社についてはそれでひと段落したのですが、木材については新しい課題もあります。タイで少数民族が森林伐採が原因で住み処を失っているという問題です。これは悲しいことにタイの国策なのです。我々ができることとして民間として森林計画、伐採計画に参加して、そういった問題を解決するきっかけになればと活動している最中です。

ギャラリー

バラ

東京ドーム40個分の敷地に広がる緑

1本の木から10,000個以上のトマトができる「日本一のトマトの木」

トマトのソフトクリーム

参加者の声

「理念がすばらしくてもそれを実現するのは難しい。それはしっかり利益を出す仕組みが必要だから。えこりん村は、理想だけじゃなく無数の努力でそれを実現している。しかも圧倒的なレベルで。こういう会社だとは知らなかった。本気で応援したくなる会社ですね。」

日本商店会ではこれからも優良企業へのベンチーマークを企画していきます。ぜひご一緒しましょう。

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